わたしは2018年、日本己書道場の道場師範の認定試験に合格し、晴れて己書師範となりました。
そのとき道場名を登録して、新たに出発するわけですが、雅号や、屋号を何にしようか当然悩みに悩みました。
己書道場名でもあります『喜満満猫(きままねこ)』という雅号に決めました。
この雅号ですが、よく「めっちゃインパクトある!」と言われます。
猫ちゃん売ってるんですか?とか、猫グッズ買えます?とか、
えっ、どんな漢字書くんですか?って聞かれます。
でもすごく縁起の良い漢字ですねと褒められることが多いです。
喜満満猫の誕生は、わたしが日本己書道場の師範試験に合格し、新規で己書道場名を登録しなくてはならなくなったときのこと。
先輩師範と道場名がかぶってはいけないので、いろいろ調べながら困っていました。
わたしの名前の一字をとろうかな…
和己書道場…
でもなんか違う気がするな…
せっかくだから姓名判断して、いい画数にしたいな…
ダイニングテーブルで夕食後、ノートにアイディアを書きながら悩んでいました。
するとわたしの前に座って食後のコーヒーを飲んでいた主人が、ぽつりと
「きままねこ」とつぶやいたんです。
「えっ?なんて?」と聞き返すと、
「きままねこってお前にぴったりやん。きままやし。猫大好きやし。」
背骨を観音開きにする大手術を9月に受け、11月に痛みとしびれで満身創痍の状態で師範試験を受験したわたし。
まったく首を動かせない不自由な状態から、己書を描ける状態にまで回復できたのも、描きたい!という想いと周りのサポートがあったからだと思います。
ふるえる手で筆ペンを握り、力が入らない手で己書を書けたときの喜びは、今思い出しても涙が出てきます。
そして、その思いをそのままに、喜びに満ち満ちて己書を描く猫…
【喜満満猫】の漢字が浮かんできました。
そして画数を確認したら、大吉数でした!
これ以外ない。そう思いました。
名前これにする!!とうれしそうに伝えたわたしに、主人もうれしそうに「おまえらしく、気ままにできる範囲で無理せず描いていけばいいよ。」と、言ってくれました。
手術をしたとはいえ、現状維持のためのもの。
力も入らず、長い時間をかけて描くことのできないわたしですが、精一杯、あたたかい思いを込めて気ままに描いていきたいと思います。
これからも喜満満猫をよろしくお願いいたします。
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